cosnavi.jp

@ 言語活動に関する事項

 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような言語活動を通して指導する。

 本解説第1部第1章2(2)@で述べたとおり,外国語学習においては,語彙や文法等の個別の知識がどれだけ身に付いたかに主眼が置かれるのではなく,児童生徒の学びの過程全体を通じて,知識・技能が,実際のコミュニケーションにおいて活用され,思考・判断・表現することを繰り返すことを通じて獲得され,学習内容の理解が深まるなど,資質・能力が相互に関係し合いながら育成されることが必要である。

--------------------------------

 このため,
 (3)の
 「言語活動及び言語の働きに
 関する事項」
 においては,

 (2)に示す
 「思考力,判断力,表現力等」
 を育成するに当たり,

 (1)の「知識及び技能」に示す事項
 を活用して,

 中学年の外国語活動の英語の目標
 に掲げられた
 「聞くこと」,
 「話すこと[やり取り]」及び
 「話すこと[発表]」
 の三つの領域ごとの

 具体的な
 「@ 言語活動に関する事項」
 に示された言語活動
 を通して指導することや,

 「A 言語の働きに関する事項」
 を適切に取り上げて
 指導が行われる必要があること

 を整理している。

--------------------------------

 言語活動を設定するに当たっては,児童が興味・関心をもつ題材を扱い,聞いたり話したりする必然性のある体験的な活動を設定することが大切である。

 また,中学年の児童が外国語活動において英語に初めて触れることを踏まえ,まず聞く活動が十分に設定されることが大切である。

 中学年において十分に聞いたり話したりする経験をしておくことが,高学年の外国語科における五つの領域の言語活動につながる。

 なお,文字については,英語における目標「聞くこと」で扱われているため,言語活動についても,「聞くこと」の言語活動で扱っている。

--------------------------------

 なお,言語活動を行う際には,児童が興味・関心をもち,達成感を味わえるよう,個別支援に努めるとともに,活動方法や聞かせる音声の速度等についても十分配慮する必要がある。

 
 
 
 
→ 小学校外国語活動編
目次
→ 小学校学習指導要領(2017)目次
→ 学習指導要領ナビ
トップページ