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 今回の改訂においては,「横断的・総合的な学習」を,「探究的な見方・考え方」を働かせて行うことを通して,よりよく課題を解決し,自己の生き方を考えていくための「資質・能力」を育成することを目指している。

 本解説第2章第1節で述べたように,この「探究的な見方・考え方」とは,各教科等における見方・考え方を総合的に活用するとともに,広範な事象を多様な角度から俯瞰して捉え,実社会・実生活の課題を探究し,自己の生き方を問い続けることであると言える。

 この探究的な見方・考え方は,各教科等の見方・考え方を活用することに加えて,「俯瞰して対象を捉え,探究しながら自己の生き方を問い続ける」という,総合的な学習の時間に特有の物事を捉える視点や考え方である。

 つまり,探究的な見方・考え方を働かせるということは,これまでの総合的な学習の時間において大切にしてきた「探究的な学習」の一層の充実が求められていると考えることができる。

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 本節においては,今回の改訂の趣旨を実現するための具体的な学習指導のポイントを,次の二つに分けて示していく。

 一つは,「学習過程を探究的にすること」とし,探究的な学習の過程のイメージを明らかにしていく。

 もう一つは,「他者と協働して主体的に取り組む学習活動にすること」とし,「探究的な学習」の更なる充実に向けた方向性を明らかにしていく。

 
 
第3節 探究的な学習の指導のポイント

1 学習過程を探究的にすること

@ 課題の設定

A 情報の収集

B 整理・分析

C まとめ・表現

2 他者と協働して主体的に取り組む学習活動にすること

(1) 多様な情報を活用して協働的に学ぶ

(2) 異なる視点から考え協働的に学ぶ

(3) 力を合わせたり交流したりして協働的に学ぶ

(4) 主体的かつ協働的に学ぶ

 
 
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