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ア 活字体で書かれた文字を識別し,その読み方を発音することができるようにする。

 この目標は,活字体で書かれた文字の形の違いを識別し,文字を見てその名称を発音できることを示している。

 英語の文字には,名称以外に,語の中で用いられる場合の文字が示す音がある。

 例えば,a やc という文字は,/ei/ や/si/ という名称があると同時に,語の中では/æ/(例:bag,apple)や/ei/(例: station,brave),/s/(例:circle,city)や/k/(例:cap,music)という音をもっている。

 この目標における「読み方」とは,音ではなく,文字の名称の読み方を指していることに留意する必要がある。

 これは,中学年の外国語活動において,文字の読み方が発音されるのを聞いて,どの文字であるかが分かるようにすることが目標とされていることを踏まえてのものである。

 
 

イ 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味が分かるようにする。

 この目標は,中学年の外国語活動の「聞くこと」,「話すこと」の学習活動を通して,音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味が分かるようにすることを示している。

 日常生活に関する身近で簡単な事柄について,掲示,パンフレットなどから自分が必要とする情報を得たり,絵本などに書かれている簡単な語句や基本的な表現を識別したりするなど,言語外情報を伴って示された語句や表現を推測して読むようにすることを示している。

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 アの項目で示したように,英語の文字には,名称と音がある。

 児童が語句や表現の意味が分かるようになるためには,当然のことながらその語句や表現を発音する必要があり,文字の音の読み方は,そのための手掛かりとなる。

 したがって,ここで示された目標に関して指導する際には,児童の学習の段階に応じて,語の中で用いられる場合の文字が示す音の読み方を指導することとする。

 その際,中学校で発音と綴りとを関連付けて指導することに留意し,小学校では音声と文字とを関連付ける指導に留めることに留意する必要がある。

 
 
 
 
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