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ア 大文字,小文字を活字体で書くことができるようにする。また,語順を意識しながら音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を書き写すことができるようにする。

 この目標は,大文字及び小文字を正しく書き分けること,語順を意識しながら,語と語の区切りに注意して,音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を書き写すことができるようにすることを示している。

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 文字を書く指導に当たり,大文字,小文字を活字体で書かせる際には,「a,c,e」,「f,l」,「g,y」など文字の高さの違いを意識させたり,「p,q」,「b,d」など紛らわしい形などを意識させたりするなど,指導の工夫をする必要がある。

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 また,Aa からアルファベット順に指導すべきものと考えるのではなく,どの文字から書く指導をした方が児童にとって効果的であるかを考えることも大切である。

 例えば,A,H,I などの左右対称の文字,Cc,Jj,Kk などの大文字と小文字の形がほぼ同じ文字等,文字の形の特徴を捉えて指導するなど工夫することが大切である。

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 また,「語順を意識しながら」としたのは,“Sakura pushed Taku.”を,“Taku pushed Sakura.”と語の順序を替えれば,意味が大きく異なってしまうように,英語では意味の伝達において語順が重要な役割を担っているからである。

 なお,児童に英語の文構造を理解させるために,語の配列等の特徴を日本語との比較の中で捉えて指導を行うことも有効である。

 
 

イ 自分のことや身近で簡単な事柄について,例文を参考に,音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を用いて書くことができるようにする。

 この目標は,英語で書かれた文,又はまとまりのある文章を参考にして,その中の一部の語,あるいは一文を自分が表現したい内容のものに置き換えて文や文章を書くことができるようにすることを示している。

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 例えば,名前や年齢,趣味,好き嫌いなど自分に関する事柄について,英語で書かれた文,又はまとまりのある文章の一部を,例示された語句,あるいは文の中から選んだものに置き換えて,自分に関する文や文章を書く活動が考えられる。

 その際,例示された中に児童の表現したい語句,又は文がない場合は,指導者が個別に書きたい語句を英語で提示するなど,児童の積極的に書こうとする気持ちに柔軟に対応する必要がある。

 
 
 
 
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