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中学校 学習指導要領 【解説】 |
外国語編 |
第2章 外国語科の目標及び内容 |
第2節 英語 |
2 内容 |
〔知識及び技能〕 |
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 |
ア 音声 |
(ア) 現代の標準的な発音 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
次に示す事項について取り扱うこと。 (ア) 現代の標準的な発音 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
英語は世界中で広く日常的なコミュニケーションの手段として使用され,その使われ方も様々であり,発音や用法などの多様性に富んだ言語である。 その多様性に富んだ現代の英語の発音の中で,特定の地域やグループの人々の発音に偏ったり,口語的過ぎたりしない,いわゆる標準的な発音を指導するものとし,多様な人々とのコミュニケーションが可能となる発音を身に付けさせることを示している。 その際,母音や子音の種類や数が英語と日本語では異なっていること,また,例えばschool やstreet,books などのように英語では子音が続いたりすることなど,日本語と英語の音声の特徴や違いに十分留意する必要がある。 -------------------------------- 小学校の外国語科においては,/ei/,/bi:/,/si:/ など文字の名称や,基本的な語の発音を扱っている。 その際,日本語の発音にはない母音や子音があることや,英語ではlike やmusic など子音で終わる語があることなど,基本的な音声の特徴について指導することになる。 同じ文字でも語によって発音が異なるなど,学習が難しいものもあることなどを踏まえ,生徒の学習状況を考慮しながら,引き続き指導を行うものとする。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 |
ア 音声 |
(イ) 語と語の連結による音の変化 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
次に示す事項について取り扱うこと。 (イ) 語と語の連結による音の変化 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
英語を話すときには,一語一語を切り離して発音せず,複数の語を連続して発音することが多い。 このように語と語を連結させることによって英語を滑らかにかつリズミカルに話すことができる。 一方,このような音の連続が英語の聞き取りを難しくしている面もあり,英語を聞くときもこの音変化に慣れておくことが必要である。 -------------------------------- 以下に語と語の連結による音変化の例を示す。 -------------------------------- 小学校の外国語科においても,音声で十分に慣れ親しんだ表現に繰り返し触れたり使ったりする中で,基本的な発音の変化を取り扱っている。 中学校段階では,聞くことや話すことの言語活動の中で,音声で十分に慣れ親しんでいない表現や文においても音の変化に関する知識を活用できるように指導を行うものとする。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 |
ア 音声 |
(ウ) 語や句,文における基本的な強勢 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
次に示す事項について取り扱うこと。 (ウ) 語や句,文における基本的な強勢 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
英語の語や句,文にはそれぞれ強く発音される部分とそうでない部分がある。 強く発音される部分は大きく長めに,そうでない部分は弱くすばやく発音されることから,強勢がほぼ等間隔に置かれることになり,英語特有のリズムが生まれる。 英語は日本語と違って強弱によってアクセントを付ける場合が多く,日本語とは異なるこのような英語のリズムを習得することが重要である。 名詞,動詞,形容詞などの内容語には強勢が置かれて強く発音されることが多い。 ここでは語や句,文におけるそれぞれの基本的な強勢を取り上げた。 -------------------------------- 小学校の外国語科においては,音声で十分に慣れ親しんだ語や表現に触れたり使ったりすることを通して,強勢のあることや強勢によって英語特有のリズムが生じることを気付かせている。 中学校段階では,引き続き中学校で扱う語や句,文について強勢を指導するとともに,record のように品詞によって強勢の位置が異なるものや,newspaper のように一番強い強勢だけでなく二番目に強い強勢をもつ語があることなどを指導する。 -------------------------------- また,文における強勢について,重要な情報に強勢が置かれることも指導する。 強勢の位置によって情報の重要性が異なる例には次のようなものがある。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 |
ア 音声 |
(エ) イントネーション |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
次に示す事項について取り扱うこと。 (エ) 文における基本的なイントネーション |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
イントネーションは話者の気持ちや意図,相手との関係など,その場の状況などによって変化するが,英語の文には文がもつ基本的なイントネーションがある。 -------------------------------- 小学校の外国語科においては,音声で十分に慣れ親しんだ表現について,下降調のイントネーションや上昇調のイントネーションが用いられることに気付かせたり,用いたりするように指導している。 中学校段階においては,第2の2(3)@ウ「読むこと」の言語活動の例として示されている -------------------------------- また,or を含む選択疑問文では上昇調と下降調が組み合わされて用いられること,平叙文を上昇調のイントネーションで発音して疑問の意味を表すこと,質問されたwh-疑問文を上昇調のイントネーションで発音することで聞き返しを意味することなどを指導する。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 |
ア 音声 |
(オ) 文における基本的な区切り |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
次に示す事項について取り扱うこと。 (オ) 文における基本的な区切り |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
英語はいくつかのまとまりに区切って話したり読んだりされることがある。 特に,長い文は文の構成や意味のまとまりを捉えて区切る必要がある。 また,文を聞くときにも,区切りに注意すると意味を捉えることに役立つ。 このように,区切りは,理解する場合にも表現する場合にも重要な役割を果たしており,文を適切に区切りながら話したり読んだりできるように指導する必要がある。 -------------------------------- 小学校段階の「読むこと」の指導においては,音声で十分慣れ親しんだ,まとまった表現として区切りに関する気付きを促す指導を行っている。 中学校段階では,意味のまとまりを意識させながら区切って話す練習を適宜行うことにより,自分の考えや気持ちを相手に伝えたり,文の構成や意味のまとまりを捉えながら読んだ内容を表現するよう音読したりする活動を行うこととする。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
1 目標 |
ア 音声 |
イ 符号 |
ウ 語,連語及び慣用表現 |
エ 文,文構造及び文法事項 |
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