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(1) 実際に英語を用いた言語活動を通して,小学校学習指導要領第2章第10節外国語第2の2の(1)及び次に示す言語材料のうち,1に示す五つの領域別の目標を達成するのにふさわしいものについて理解するとともに,言語材料と言語活動とを効果的に関連付け,実際のコミュニケーションにおいて活用できる技能を身に付けることができるよう指導する。

 中学校の外国語科において身に付けるべき資質・能力として,ここでは「知識及び技能」の内容を示している。改訂前の「言語材料」を,「英語の特徴やきまりに関する事項」として「音声」,「符号」,「語,連語及び慣用表現」及び「文,文構造及び文法事項」に整理した上で,「知識及び技能」の内容を,本解説第2章第1節(1)でも述べたように,音声や語彙,表現,文法,言語の働きなどを理解するという「知識」の面と,その知識を「聞くこと」,「読むこと」,「話すこと」及び「書くこと」による実際のコミュニケーションにおいて活用できるという「技能」の面とで構成している。

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 音声や語彙,表現,文法,言語の働きなどの個別の知識は,どれだけ身に付いたかに主眼を置くのではなく,生徒の学びの過程全体を通じて,五つの領域別の目標を達成するのにふさわしいものとして,それらを理解し,「実際に英語を用いた言語活動」において活用し,主体的に運用する技能が習熟・熟達に向かったり,後述の思考・判断・表現することを繰り返すことを通じて知識が獲得され,学習内容の理解が深まり,学習に対する意欲が高まったりするなど,三つの資質・能力が相互に関係し合いながら育成される必要がある。

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 このため,ここで示される言語材料と後述の言語活動とを効果的に関連付け,実際のコミュニケーションにおいて活用できる技能を身に付けることを明記した。また,小・中学校の学びの接続及び連続性の観点から,小学校で学んだ語彙や表現などについて,中学校の言語活動で,意味のある文脈の中でコミュニケーションを通して繰り返し触れることができるよう様々な言語活動を工夫し,言語の運用能力を高めることが必要であることを明確にしている。

 
 
 
 
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