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中学校 学習指導要領 【解説】 |
外国語編 |
第2章 外国語科の目標及び内容 |
第2節 英語 |
1 目標 |
(2) 読むこと |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
ア 日常的な話題について,簡単な語句や文で書かれたものから必要な情報を読み取ることができるようにする。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
この目標では,小学校の外国語科の「読むこと」の目標イ「音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味が分かるようにする」を受け,「日常的な話題」について,読み手として目的に応じて知りたいことや欲しい情報などの「必要な情報」を読み取る力を身に付けさせることを示している。 -------------------------------- この目標での「日常的な話題」とは,生徒の日々の生活に関わる話題のうち,生徒にとって身近な学校生活や家庭生活などにおけるもので,具体的には,例えば学校での予定,製品の取扱い方などである。 -------------------------------- 「簡単な語句や文で書かれたもの」とは,小学校での学習やこれまでの経験の中で触れてきた語彙や表現を含め,中学校で扱う語句や文を用いて書かれたものである。 これは,次のイ及びウについても同様である。 ここでは,後述する「必要な情報」を読み取るためにも,生徒自身が課題意識をもって情報を得たいと考えるようなものを教材とすることが大切である。 -------------------------------- 「必要な情報」については,「聞くこと」アと同じように,書かれていることの全てを読み取ろうとするのではなく,目的に応じて,また自分の置かれた状況などから判断して必要な情報を把握することが大切である。 例えば,学校での連絡事項の中から自分が所属する委員会の活動場所を確認することや,取扱い説明書から必要としている説明を読み取ることなどが考えられる。 -------------------------------- ここでは,第2の2(3)@「読むこと」(イ)に示す「広告やパンフレット,予定表,手紙,電子メール,短い文章」といったものを教材に取り上げ,読み手である生徒が主体となり,どんな情報を得るために読むのかを意識するなど,目的に応じて必要な情報を読み取ることができるようにすることが考えられる。 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
イ 日常的な話題について,簡単な語句や文で書かれた短い文章の概要を捉えることができるようにする。 |
小学校 学習指導要領 【解説】 |
この目標では,「日常的な話題」について,文章全体の大まかな内容を把握する力を身に付けさせることを示している。 -------------------------------- この目標での「日常的な話題」とは,生徒の日々の生活に関わる話題のうち,生徒にとって身近な学校生活や家庭生活などにおけるもので,具体的には,例えば外国の中学生が紹介する学校生活のことやALTが旅行中に体験したことなどである。 -------------------------------- 「短い文章」は,同様のトピックについての「長い文章」よりも,一般に負荷がかからないため,理解しやすいと考えられる。 したがって,「読むこと」の指導では,後述する「概要を捉える」ためにも,「聞くこと」ウと同様,生徒にある程度の分量でまとまりのある文章を読ませることになるが,その際,中学生にとって長すぎない分量である必要がある。 なお,「短い文章」であっても,あまり情報が詰まりすぎてしまったり,十分な余剰性がなかったりすると,理解しやすい文章とは言えないため,注意が必要である。 -------------------------------- 「概要を捉える」とは,例えば物語などのまとまりのある文章を最初から最後まで読み,一語一語や一文一文の意味など特定の部分にのみとらわれたりすることなく,登場人物の行動や心情の変化,全体のあらすじなど,書き手が述べていることの大まかな内容を捉えることである。 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
ウ 社会的な話題について,簡単な語句や文で書かれた短い文章の要点を捉えることができるようにする。 |
小学校 学習指導要領 【解説】 |
この目標では,「社会的な話題」に関する文章を読み,特に中心となる事柄などの文章の大切な部分を捉える力を身に付けさせることを示している。 -------------------------------- この目標での「社会的な話題」とは,「聞くこと」ウと同様,社会で起こっている出来事や問題に関わる話題のことで,具体的には,例えば自然環境問題や平和問題などが考えられる。 -------------------------------- 「短い文章」とは,イでも述べたとおり,後述する「要点を捉える」ためにも,ある程度の分量でまとまりのある文章ではあるが,中学生にとって長すぎない分量のものである必要がある。 -------------------------------- 「要点を捉える」とは,例えば説明文などのまとまりのある文章を最初から最後まで読み,含まれている複数の情報の中から,書き手が最も伝えたいことは何であるかを判断して捉えることである。 一語一語や一文一文の意味など特定の部分にのみとらわれたりすることなく,文章全体を読み通す点はイと共通するが,ここでは,文章全体の大まかな内容を把握するのではなく,文章から複数の情報を取り出し,どの情報がその説明の中で最も重要であるかを判断する点が異なることに留意する必要がある。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
1 目標 |
(1) 聞くこと |
(2) 読むこと |
(3) 話すこと[やり取り] |
(4) 話すこと[発表] |
(5) 書くこと |
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